みんな知ってる!?食品添加物の表示

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加工品を買う上で気になる食品添加物。
「令和2年度食品表示に関する消費者意向調査報告書」によると、食品添加物の理解度は年々微増しており、『○○を使用していない』や『無添加』の表示がある食品を購入するようにしている人は全体の60%程度。しかし、原材料や添加物の表示を見る人は全体の50%程度なので、表のパッケージの大きな表記だけを見て買ってしまう人もいるということでしょうね。
また後術しますが、『○○を使用していない』や『無添加』なんて表記はあまり役に立ちませんし、無添加=食品添加物不使用ではないという闇…。

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食品添加物の種類

まず食品添加物とは、加工食品を製造する過程で色や味や香りをつけたり、品質低下を予防したりする目的で使われるもので、甘味料や着色料、発色剤や漂白剤など様々な種類があります。
そんな多くの種類がある食品添加物も、大きく4種類に分類することができます(品数は平成28年実績)。

1、指定添加物(454品目)
天然、化学合成含めて安全性などの評価を受け、厚生労働大臣が指定したもの。さて、厚生労働大臣はこの454品目全て言えるのでしょうか!?w
ちなみに令和5年には475品目に増えています。もちろん全てが危険とは言いませんが。。。

2、既存添加物(365品目)
長年の使用実績から使用が認められているもの。令和2年には357品目になっているので若干減っていますが、名称統合なども含まれているので実際はそこまで変わらない。そもそも実績からのOKって…ほんとに全部大丈夫か!?って思いませんか?w

3、天然香料
バニラやレモングラスなど植物を原料とする香料。

4、一般飲食物添加物
一般的には飲食物として提供されているものが添加物として利用されるもの。

1と2を合わせても800以上の食品添加物が日本では認められています。てか種類が多すぎてもう何が何かわかりませんね。
もちろん安全性や使用量が定められているので、普通に摂る分には私たちの体にすぐに大きな影響が出るとは考えられませんが、何十年もかけて摂り続けるとどうなるか
そこまで人の体で実験するわけにはいきませんから、できる限り避けるほうが良いでしょう。とは言っても今や食品添加物の全てを避けることは不可能なので、諦めも肝心です。

食品添加物の表示①

よく見る『無添加』や『化学調味料無添加』の表記。
前述しましたが、これは無添加であって無添加ではないという抜け穴があるんです。実は化学調味料と類似した機能(うま味)をもったものを添加しているんです。
その正体は「酵母エキス」。よく見ると思いますが、酵母エキスは添加物扱いではなく食品扱い。しかし、味は我々が思う化学調味料と同じ味

酵母エキスと聞くとビールなどの酵母を思い浮かべるかもしれませんが、それとは全く別物。酵母エキスは酵母を酵素処理して作られるもので、うま味の正体であるアミノ酸などを多く含みます。
もちろん酵母エキスは天然の材料から作られるわけですが、化学調味料もサトウキビを発酵させるので工程は化学調味料と変わらないと言っても過言ではありません。
酵母元の元が遺伝子組み換え作物から作られていてもその表記は我々の目に届くところまではやってきません。。。

他にも「たんぱく加水分解物」も同じ。
たんぱく質を分解するとアミノ酸になるということはなんとなく知っている人も多いかもしれません。読んで字の如く、たんぱく質を分解するので正体はアミノ酸。分解にどんな劇薬を使っていても、食品添加物ではなく食品としての分類で裏面に記載できる上に、無添加とパッケージに大きく表示できるわけです。

食品添加物の表示②

お次はパンなどの原材料の最後の方によく書かれているビタミンC。酸化防止剤(ビタミンC)などの表記としてもよく見ると思いますが、実はこれもあまり好ましくありません。
ビタミンCの化学名はアスコルビン酸なので、こちらも同じものになるのですが、特にパンは酸化を防ぐ以外にも実は意外な理由で使われているんです。

実は製パンの工程でビタミンCは生地の弾性を高めてくれます。つまり、モチモチの食感を生み出すのに欠かせない食品添加物なのです。ビタミンCが使われていないパンがあったらおそらくマズくて売れないかもしれません。
その量も本当に微量で、わずか20ppm(0.002%)添加するだけでかなり食感が変わります。

ちなみにビタミンCはコラーゲンの合成や免疫力の向上、ミネラルの吸収促進など様々な効果があります。食品添加物ではなく食材からはしっかり摂っておきたい栄養の一つです。
実はほとんどの動物は自らの体内でビタミンCを作り出せるのですが、人間やチンパンジーなど一部の動物はその機能を失ってしまっています。つまり、外から摂るしかないので必須のビタミンになります。
食品添加物にビタミンCと書かれているからたくさん摂れていると思ったら大間違い!
ビタミンCは酸化防止剤として添加されることが多く、食品が酸化されないように身代わりになる。つまり私たちが食品添加物として摂っているビタミンCは人工酸化済みビタミンC!www

天然で摂るのにオススメなのがビタミンC爆弾とも言われるローズヒップや、含有量が多くて有名なカムカムやアセロラの粉末!

食品添加物の表示③

食品添加物の記載欄でよく見かける「調味料(アミノ酸)」
このアミノ酸の正体はグルタミン酸ナトリウムなどのうま味調味料。加工食品でこの表示を見ないもののほうが少ないくらいなので、それくらい美味しいと感じる成分が追加されているのが現状です。
このアミノ酸はご想像の通り、たんぱく質を分解してできる自然なアミノ酸ではなく、化学合成されたアミノ酸
もちろん摂り過ぎないに越したことはないので、原材料表示をチェックしていただきたいのですが、もう一つ類似した表記があることに皆さんはお気づきでしょうか?

それは「調味料(アミノ酸等)」と言う表記。
「アミノ酸」と「アミノ酸」…パッと見ただけでは見逃してしまうくらいであまり違いも気になりませんよね(^^;)
しかしこの「等」という字は実に都合が良いと思いませんか?その他に何が入っていても一文字で済んでしまうわけですから、よくよく考えれば怖い話!

この「等」にはアミノ酸以外の核酸などの化学調味料が含まれています。グルタミン酸以外に有名なうま味成分であるイノシン酸やグアニル酸はこの等に含まれます。
もちろんそれだけではなくどんな核酸や有機酸が含まれているか分かりません。
うま味物質は、一種類よりも複数種類組み合わせるほうが飛躍的にうま味がアップします。出汁を取る時も昆布だけよりも鰹を合わせたほうが美味しくなる原理と同じです。

気になる方は上記二つの化学調味料の原材料比率を見てみてください。どちらも同じ会社の商品ですが、たった一振りで驚くほど美味しくなる魔法の粉なのに、1kgでこの値段です。
大量に作れて安くて人々の味覚を虜にする。これは悪いことではなく人類の進化と共に負わなければいけない代償だと感じています。

ほなね!

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