皆さんは今、幸せですか？
なかなか重い質問からスタートしてしまいましたが、今回は幸福感にも影響するホルモン「セロトニン」の分泌を促進してくれる食材をピックアップしていこうと思います。
幸せを感じるホルモンとして有名なセロトニンは、その後は睡眠ホルモンである「メラトニン」にまで代謝されます。
つまり、皆さんが幸せであるということは眠りも深く満足できているということにも繋がります。
精神を安定させる土台ともなるホルモンのセロトニンは、分泌が滞るとやる気が出なくなったり、ネガティブになったりと、人生のモチベーション低下にも繋がります。
もし最近、元気がないという人が周りにいたらこれから紹介する食材を食べさせてあげてください☆
納豆
大豆製品に多く含まれるたんぱく質。
そのたんぱく質を構成するアミノ酸の中でも、セロトニン生成に最も大切なのがトリプトファン！トリプトファンは体内で合成することができない必須アミノ酸の一種で、セロトニンの材料になります。
だからと言ってサプリメントなどで過剰に摂る必要はありませんのでご安心を。
納豆は植物性発酵食品で、腸にも良い影響を与えてくれます。セロトニン生成は腸内環境も大きく影響しており、腸内環境が悪い人ほど怒りっぽかったりもします。
腸脳相関と呼ばれるように、腸の環境は脳にも直接影響することが分かっています。眠れない、落ち着かない、意欲がない、疲れやすい…これらの症状はもしかすると腸が原因の可能性も。
魚介類
セロトニンの原料となるトリプトファンは、ビタミンB群の一種であるナイアシンの原料にもなります。結論から言うと、ナイアシンが不足しているとセロトニンよりもナイアシンを優先して作ってしまうということです。
様々な酵素の補酵素として働くナイアシンは、不足してしまうと代謝機能の低下に繋がってくるので注意が必要です。
ナイアシンが不足するとセロトニンも不足する。その結果、不安の増大や不眠症状などを引き起こす可能性もあるので、腸内環境を整える+根本の栄養バランスも見直していきましょう！
魚介類の中でもナイアシンを多く含むのがタラコや鰹節。赤身の魚であるマグロやカツオにも多く含まれます。
赤身の魚の血合いにはミオグロビンや鉄、セレノネイン、アンセリンといった栄養も豊富なので、積極的に摂ってほしい食材の一つです。しかし、大型魚は食物連鎖の過程で人の体には好ましくない水銀なども蓄積してしまいます。ただ、その量は日常生活では気にするほどにも及びません。
魚食の減っている現代人は多少の摂り過ぎは問題ありませんが、毎日赤身魚にするなど極端な食事はくれぐれもしないように☆
ナッツ
ビタミンEやオメガ3などの良質な栄養の摂取源ともなるナッツ。
中でも最も有名なマグネシウムは、セロトニン生成にも重要なミネラルです。取り過ぎなミネラルが食塩にも含まれるナトリウムなのに対し、不足しているのがマグネシウム。
マグネシウムが不足すると、様々な酵素反応にも影響を与えますので十分に摂取することが大切です。また、マグネシウムはカルシウムと拮抗するミネラルで、両者のバランスも重要です。
カルシウムが筋肉を収縮するミネラルなのに対し、マグネシウムは緩めるミネラル。脚を攣りやすいという人はミネラルバランスが崩れていることが原因かもしれません。
マグネシウムの多いナッツの中でもオススメなのがカボチャやヒマワリの種。
ナッツと言われるとあまり馴染みがないかもしれませんが、種子類は非常に栄養価が高いです。植物は実よりも種子や皮に栄養がありますので、余すことなく食べるようにしましょう。
カボチャは捨てるところがありませんので、買ったら全部調理して食べてくださいね！
海藻
前述のマグネシウムは海藻にも多く含まれるミネラル。
中でもあおさは非常に含有率が多く、食品の中でもトップ！お寿司を食べに行ったらあおさの味噌汁を飲まないなんてあり得ない！
他にも、お好み焼きの上にかける青のりも必ずたっぷり使ってください。実は青のりよりもあおさの方が安価なので、お店によってはあおさを使っているところもあるとか。。。
青のりはあおさよりも細胞壁が壊れやすく、そのため風味が良いのが特徴。一方のあおさは、青のりよりも細胞の層が厚いので繊維質。
歯につきやすいのも特徴の一つなので、もしかするとお好み焼きの後に歯についているのはあおさかもしれません…w
香りという点ではあおさは劣ってしまうかもしれませんが、栄養価では負けていません。青のりじゃなかったとしても絶対にお店にクレームを入れないように！w
ちなみに「あおさ」と「あおさのり」も全くの別物だそう。マグネシウムの含有量も二倍ほど違いますが、それでも食品の中ではトップクラスなのでご安心を☆
食事からなかなかマグネシウムが摂れないという人にはお風呂がオススメ。
エプソムソルトの主原料は硫化マグネシウム。マグネシウムは皮膚からも吸収されやすいという特徴がるので、リラックスしながら栄養を摂ることもできます。
ソルトという名前が付いていますが、塩(=ナトリウム)ではありませんのでご安心を(^^)
ほなね！
